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少人数制のクラス設定

質問もしやすいように、少人数制のクラス設定に配慮しています。さらに、浪人生と違って、講師との接触時間も短いですから、可能なかぎり、コミュニケーションをとるよう講師側の柔軟性も要求されるのです。「予備校から、現役専門塾にかえてよかった。まえは、有名予備校に行ってたけど、時間がムダだった。」「名物講師とかいわれる人の授業をとってだけれど、肝腎の説明して欲しいところは、飛ばすし、前のほうに座っている浪人生とは『うちわうけ』するし、とにかく、もう、うんざりだった。」他の講師の悪口や、予備校の裏話なんか、どうでもいい。わたしたち、時間がないのに、そんなん聞きに来てるんじゃねえっつうの。それに比べると、塾にかえてから、受験勉強に専念できるようになった。授業の後も、夜遅くまで残って、熱心に教えてくれた。「早めに来る」というと、ちゃんと待ってて教えてくれた。感謝、感謝。

塾の生徒と顔を合わせる

あいさつが、人間関係を円滑にしていく上で大切なことは、だれでも知っている。また、身につけなくてはならないマナーの一つであろう。しかしこのあいさつができない子どもが、ここ十年、とても増えてきたのが気になる。入口で会った時、「こんにちは」とか「こんばんは」といったあいさつをしてくる子どもが少なくなってきた。私は塾の生徒と顔を合わせると、必ず「こんにちは」というあいさつをしていたが、先に言われることはあまりない。十人のうち一人かせいぜい二人だろう。半数以上の子どもたちは、目上の人に先に言われてから返事をするだけである。アルバイト学生でも、あいさつができない人間がいるぐらいだから、社会全体の人間関係が希薄になっているのであろうか。もっとひどい場合は、こちらから「こんにちは、元気かい」と声をかけても、ウンともスンとも言わないで黙って通り過ぎていってしまう。こういうあいさつの返事もできない子どもは、十人中二、三人はいる。彼らは、特別恥ずかしがり屋といった風ではなく、普段はよくしゃべるし、授業中などはうるさ過ぎることもあるぐらいだ。また、つっぱっているわけでもない。

ギリシャの哲学者

真偽のほどはわかりませんが、ギリシャの哲学者であるプラトンについてはおもしろいエピソードがあります。あるとき非常に優れた学生がいました。一説にはアリストテレスだったらしいのですが……。この学生は、教師であるプラトンのいうことを真に受けたのでしょうか、授業中に居眠りをしていました。そこでプラトンは、意地悪のつもりで、後日、そのときに講義した内容について学生に質問したのです。ところが彼は、質問に対してスラスラと正確に答えました。驚いたのはプラトンです。君は寝たふりをして聞いていたのか……と聞き返しました。するとその学生は、うなずきながら次のように返答したのです。「先生の講義は、目を開けて聞いていても無駄ですから……。それに寝たふりをするのも私の勝手です」相手の癖や方法を見つつ、状況を的確に把握して、余計なエネルギーを使わずに対応する。要するに情報処理に徹した態度をとったわけです。この学生の知恵を現代人も大いに学ぶべきです。


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